新着ニュース

2020-11-01 11:10:00

第39回 総会アピール 2020年9月20日

「川崎病の子供をもつ親の会」は、
年に一度、総会を開催しています。

 

総会には、全国から親の会会員が駆けつけます。
例年では、川崎病の研究をされている先生の講演会があり、
相談会では、様々な質問にお答えしています。

 

今回は、初めての試みとしてZOOM(ズーム)による
オンライン総会と全国会員交流会を行いました。

 

総会で発表しました、
”親の会のメッセージ”をお知らせいたします。

 

 1967年、川崎病が川崎富作先生によって初めて報告されてから今年で53年目になります。半世紀を超える川崎病の研究の深まりの中で、様々な治療法が確立されてきましたが、未だ原因解明に至らず、患者総数はわが国で40万人にもなっています。

 私たちは、医師・研究者と協力しながら、原因究明・予防法・治療法の確立と深化を求め、講演会・交流会・会報活動などをすすめてきました。

 今年は、新型コロナウイルスによる感染症の地球的規模の拡大により、いのちと健康が脅かされ、不安な生活を余儀なくされ、私たちの会の活動も、長期に渡って全国各地での講演会の中止など困難に直面しています。

 こうした中で、原因究明と治療法の確立の先頭に立って私たち川崎病の子供をもつ親の会を導き・励ましていただいてきた川崎富作先生が、2020年6月5日、95歳で亡くなられました。生涯を川崎病の研究にささげられた川崎先生に、会員の総意として心からの感謝と哀悼の意を表明します。

 新たに罹患する子ども、今も後遺症と向き合って生活する子ども、悩み苦しむ親が、今も増えています。ともに歩んできた道を振り返り、新たな工夫で、会の活動を進めていきます。

 オンラインでの世話人会の積み重ねの上に立って、今日、初めて総会をオンラインで開催することができました。全国各地から、初めて総会に参加する多くの会員さんの顔がここにあります。

 「川崎病にかかった子どもたちの苦しみと、その家族たちの不安を少しでもなくしたい。 そんな願いから誕生した“会員同士がお互いに連絡し、 励まし、助け合うための組織”、 それが『川崎病の子供をもつ親の会』です。」

 これは会のHPのはじめの言葉です。

 この初心に立ち返り、会員の結びつきを強め、新たな一歩をふみだします。

 

                2020年9月20日
               川崎病の子供をもつ親の会
               第39回総会参加者一同