新着ニュース

2020-03-01 20:16:00

第38回 総会アピール 2019年9月15日

「川崎病の子供をもつ親の会」は、
年に一度、総会を開催しています。

 

総会には、全国から親の会会員が駆けつけます。
今回は、国立成育医療研究センターの小林徹先生の講演会がありました。
相談会では、様々な質問にお答えしていました。

総会で発表しました、
”親の会のメッセージ”をお知らせいたします。

 

 

 「川崎病の子供をもつ親の会」は今年の総会で38年目に入ります。
1967年に、川崎病が川崎富作先生によって初めて報告されてから、52年が経過しました。
しかしながら、川崎病の原因は、いまだに全く解明されていません。
2017年9月に報告された第24回川崎病全国調査成績によりますと、
2015年の患者数は16,323人、2016年の患者数は15,272人、

これまでの総患者数は、362,710人と報告されました。
患者発生の状況は、年々、増加の一途をたどっています。

 「川崎病の子供をもつ親の会」が発足してから、38年目になりました。

その間、我が子が川崎病と闘っていた姿を思い出し、
今も後遺症と向き合う子どもたちを応援し、新たに罹患する子どもたち、親たちを思い、
私たちに何ができるのかと自問自答しながら歩んできました。

 重い後遺症を抱える子どもたちにとって、川崎病と共に一生を歩むことは大きな重荷であり、不安でもあります。
後遺症のなかった子どもたちも、再発の心配や成人後の生活習慣病への影響など手放しで喜べる状況ではありません。

 このような状況の中で、私たちは、「川崎病の原因解明」、
「川崎病の予防法、治療法の確立」、「怠薬、検診からの脱落防止」などを、
川崎病にかかわる医師、研究者と協力しながら、訴えてきました。

 川崎病の治療法は、医師、研究者の努力により、徐々に改善されていますが
重度の後遺症の発生を完全に防ぐまでには至っていません。

 川崎病に罹患したすべての子どもが明るく成長するために、
後遺症の発生しない治療法の確立を願います。

また、新たな川崎病患者を出さないためにも、一日も早い川崎病の原因解明を強く求めます。

そして、川崎病を撲滅するまで闘い続けることを宣言します。


 
     2019年9月15日
    川崎病の子供をもつ親の会
    第38回総会参加者一同